ジブリ映画となる『風立ちぬ』がありますが、これは堀辰雄先生の小説となります。

 

それに加えて堀越二郎のゼロ戦開発の物語を加えることになりますが、その作品のヒロインに菜穂子とい名を採用しています。

 

そこに至った経緯について検討していきたいと思います。

堀辰雄の『風立ちぬ』と『奈穂子』について。

風立ちぬ

 

堀辰雄先生の小説となる『風立ちぬ』と『菜穂子』ですが、それぞれ1938年、1941年に刊行されたものとなります。

 

『風立ちぬ』であれば、第二次世界大戦のほぼ直前、『菜穂子』であれば、まさに戦時中の最中に出版されたものとなります。

 

振り返ると、半世紀以上前の古い書籍に当たりますが、堀辰雄先生の代表作ともいえる作品で、宮崎駿監督の目に触れ、ジブリ映画として蘇らせたことにより、一般の人にも注目されたことになります。

 

『風立ちぬ』では、「私」と節子の結核を通して、生きる意志をはぐくむ作品となります。

 

対して『菜穂子』では、ある小説家と菜穂子、そしてその母にまつわる恋愛劇を小説化したものとなります。

 

この『菜穂子』はジブリ映画の内容に完全に含まれることはなかったものの、作中のヒロイン役の名前として菜穂子が採用されています。

 

ヒロイン名が菜穂子の理由は!?

菜穂子

 

堀辰雄先生の『風立ちぬ』のヒロイン名は、節子となっていますが、敢えて映画では菜穂子を採用していますが、その理由に何があるのでしょうか。

 

それは宮崎駿監督が伝えようとしていたメッセージにあろうかと思います。

 

本編を通じて、過酷な状況下であっても「生きねば」を主人公、ヒロインに反映させるために、ヒロインでは『菜穂子』の勝気な性格を持つ菜穂子にピッタリであったのでしょう。

 

また『菜穂子』は、堀辰雄先生の代表作とされることから、そちらの点も採用理由に十分になりましょう。

 

映画『風立ちぬ』の本編でも、病気に伴う弱さはもとより、穂菜子のそうした気丈さがしっかり演出されているので、出来栄えとして非常に良好で、評価が高いでしょう。