映画ロクヨンが、5月7日(土)に劇場公開されることになりました。

 

この物語は、横山秀夫先生が文芸春秋に寄稿した小説を基に構成されています。

 

ミステリーの王道を往くものとなりますが、話の中身から実話を参照しているのではないかと

言われていますが、その実どうなっているのでしょうか。

映画ロクヨン 原作小説と実話の繋がりについて。

 

映画ロクヨンの公式を覗くと、冒頭に「犯人は、まだ昭和にいる。」という

文字が登場人物と共に描かれていることがおわかりいただけるでしょう。

 

横山秀夫先生の64(ロクヨン)は、

どうやら戦後唯一の未解決事件の実話に大きくかかわっているようです。

 

この事件は、昭和62(1987)年9月14日に、

群馬県高崎市筑縄町に住む男の子、

萩原功明ちゃん(当時5歳)が2000万円の身代金目的で誘拐、そして殺害された事件です。

 

この事件は通称、「功明ちゃん誘拐殺人事件」と呼ばれているものです。

 

警察の捜査が及んだものの、犯人は見つからず、

2002年に時効を迎えた未解決事件となります。

 

横山秀夫先生の64(ロクヨン)の舞台設定では、

昭和64(1989)年に7歳の少女が2000万円の身代金目的で、誘拐し殺害した

翔子ちゃん誘拐殺人事件」としています。

 

昭和64(1989)年はわずか7日間しか存在しなかったため、

本作のタイトルとなる64(ロクヨン)という名称になっています。

 

よって、小説上ではかなりの設定の変更がされていますが、

根幹では実際の実話を大きく取り上げ、参照していることが明らかとなっています。

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実話の不可解な点をご紹介。

 

原作小説の元となる実話の事件には不可解な点があり、

いまでも謎が多いこととなっています。

 

今のスマホや携帯電話から掛けた電話はほぼ瞬時に逆探知が可能となりますが、

1987年当時は、かなりの時間を要したようなのです。

 

犯人が萩原家へ何度も電話し、逆探知が可能にまでなっていたものの、

事件発生翌日から、警察はNTTに対し逆探知体制の解除を要請していたというのです。

 

なぜ逆探知体制を解除したのかが不明で、

真相の究明ができていない謎の一つです。

 

さらに双方のやり取りで、犯人が功明ちゃんの声を家族に聞かせるために

功明ちゃんが電話に出る機会があり、

そこでの父の「どこにいるの?」という質問に対し、

おまわりさんと一緒」という回答があったようです。

 

犯人が警官の服装をしていたのかなど、言葉の真意は掴めておらず、

これもまた解決できていないものとなります。

 

この会話の翌日の午後、功明ちゃんが遺体となって発見され、

最後のやり取りとなります。

 

当時の捜査力では、犯人を見つけることができず、

誘拐殺人事件では唯一の未解決事件となりました。

 

謎が深い本作ですが、映画ではどのような仕上がりになっているか、

実話も把握した上で、観るとまた印象も違うのではないでしょうか。